慶應通信 社会学 合格レポートです。
初回提出でしたが、「形式・内容ともによく書けている」
との評価を得ております。
アンソニー・ギデンズ 社会学 第5版
セクション7:家族と親密な関係性 より
『一家の稼ぎ手としての男性の役割が衰退するにともない、男性たちには家族のなかでどのような新たな役割があるのだろうか』
という問いを課題として選択しています。
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社会学
テキスト第五版 セクション:7 家族と親密な関係性
問い: 一家の稼ぎ手としての男性の役割が衰退するにともない、男性たちには家族のなか
でどのような新たな役割があるのだろうか。
1 課題設定
戦後の日本、特に経済バブルが崩壊する 1990 年頃までは、家庭においての男女におけ
る役割分担が明確であった。つまり、男性(夫)は仕事に出て収入を得、女性(妻)は自
宅にて家事、育児を担当するという家庭が圧倒的に多かった。これが成立していたのは、
日本が高度経済成長期であったことが大きい。これにより、いわゆる終身雇用制度、年功
序列昇給・昇進と呼ばれるものが日本国内では一般的となった。つまり、同じ会社に勤め
続けているだけで、自動的に昇給・昇進していき、定年になった暁には多額の退職金を得
られ、年金の受給もはじまる。このある種、将来が保証されたような状況があったか らこ
そ、男性は結婚後も仕事に専念し続け、女性は結婚・出産を機に退職し、専業主婦となり、
働く夫のサポートや家事・育児に専念する家庭内分業体制が一般的であり、それがその世
帯にとっても効率的であった。一方でこの男...