課題内容:「わが国における東洋史学の開拓者」である白鳥庫吉の生涯について、日本の近代化や教育の流れとあわせて論じなさい 。
このレポートで、2020年前期昼間スクーリングを合格しました。講義における講師の話によると、最終課題で不可をとる学生もいるそうです。記述問題なので、不安な方は参考資料としてお使いください。
例年の東洋史入門の中間(前期)スクーリングの課題内容は、白鳥庫吉についてが中心だと思うので、参考資料として使えると思います。
参考文献:講義資料①第4回近代歴史学と「東洋史」②第5回白鳥庫吉と東洋史学
現在、白鳥庫吉は 、「我が国における東洋史学の開拓者 」や「我が国の東洋史学を 「世
界の東洋史学 」に登場させた人物 」、近代日本の中で ”国威発揚の 「あるべき学問 」”を
構築しようとした人物 、と言われている 。また、天皇主義者と評価されることもあるが 、
当時の人々は天皇主義の人が多く、そのような考えを持っている人は多数であった。中
には、異常なほどの天皇主義者も存在したが、白鳥庫吉はそこまで程度の強い天皇主義
者ではなかったと考えられている。
白鳥庫吉は、 1865 年に上総国長柄郡長谷町(現在の千葉県茂原市長谷町)に生まれ、
1879 年に旧制の県立千葉中学校に入学した。この時の県立千葉中学校の校長は、那珂道
世であり、物理・化学の担当教員は三宅米吉であった。三宅は、白鳥庫吉の英語の教師
であった。
1887 年に、白鳥庫吉は東京帝国大学史学科の第 1 回生として入学した 。この頃はまだ 、
東洋史や日本史の講義は存在しなく、歴史学で学ぶ内容は西洋史についてであり、ラン
ケの弟子であるリースから近代歴史学(=実証主義)を習った。
1889 年 1 月に、文部大臣森有礼によ...