ロールズの正義論の概観及びセンによる正義論の批判とケイパビリティ概念との関連

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    資料紹介

    ロールズの正義論の概観及びセンによる正義論の批判とケイパビリティ概念との関連

    【概要】
    社会福祉士養成課程の課題です。
    現代社会と福祉

     ジョン・ロールズの説く「正義論」を整理し、アマルティア・センはロールズの理論に対して、ケイパビリティの概念の元にどのようなアプローチが「生活の質」や「平等」に必要かについて述べているか整理して記述する。

    【目次】
    1.ジョン・ロールズの「正義論」の概要
    2.ロールズの正義論に対するアマルティア・センの批判

    【引用・参考文献】
    ① 社会福祉士養成講座編集委員会 編(2014)『現代社会と福祉(新・社会福祉士養成講座) 第4版』中央法規出版,P71-74.
    ② 小坂(1999)『福祉社会の正義論的基礎 : ロールズの政治哲学の射程』文教大学国際学部紀要,9,2,P67-78.
    ③ 早野(2016)『アマルティア・センのCapability 論と社会関係資本論』東海学園大学研究紀要.社会科学研究編,21,P45-69.
    ④ 柴田(2015)『アマルティア・センの正義論 ― 潜在能力の平等と共感、公共的推論』金城学院大学論集.社会科学編,12(1),P1-21.

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1. ジョン・ロールズの「正義論」の概要
    ジョン・ロールズ(以下、ロールズ)は、現代正義理論のパイオニアであり、自由を含めた異なる価値の調整を中心的課題として、社会の基礎構造そのものを分析の主眼とした。
    ロールズは、ある人が天賦の才能や資質等に恵まれているか否かは偶然の結果であり、たまたまその人に分配されただけであるが、それらが社会制度や経済制度、政治構造といった基礎構造と結びつくことで、その後の人生の展望を大きく変えてしまうような不平等の構造を作り出していることに着目し、正義論を展開した。
    ロールズの正義論には、2つの原理があり、第一原理は「各人は、他者の同様の自由と両立するかぎり、最も広範な基本的自由に対する平等な権利をもつべきである。(自由優先原理)」、第二原理は「社会的、経済的不平等は、それが(a)あらゆる人びとの利益となることが当然期待 され、(格差原理、およびマキシミン原理)また(b)地位や職務がすべての人びとに機会均等 の条件のもとで開かれているように、取り決められるべきである。(機会均等原理)」とされる。
    第一原理は第二原理に優先し、第二原理の(b)が(a)よりも優先さ...

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