クーンのパラダイム説の特徴を具体的に説明
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科学哲学
選択課題 1. クーンのパラダイム説の特徴を具体的に説明しなさい。
クーンのパラダイム説は、論敵ポパーの反証主義に対する考えである。ポパーの反証主義の基本理念は、科学は真理を目指して進歩しており、それは科学理論の正当性を証明する事例を挙げる実証ではなく、それが間違いであることの事例を検討する反証の推論と反駁によって実現されるというものである。科学においてはまず何らかの仮説を立て、そこから演繹的に導き出される命題を検証し、科学者は最大の努力を払って彼らの理論を反証しようとする。一度理論が反証されるとその理論は誤りであり、放棄されなければならない。ポパーはその推論と反駁の繰り返しによってよりよい科学理論への進歩が実現されると主張した。
しかしクーンのパラダイム説とは、現実における自然科学の発展史は推論と反駁にしたがった連続的な進歩と拡大のパターンを示しておらず、一定期間あるパラダイムに基づいて科学を発展させ、それが行き詰るとパラダイムの転換=科学革命が起こるというサイクルにのっとっているという考えである。「パラダイム(paradigm)」とは本来は語形変化の模範例を示す...