【佛教大学 教育心理学 科目最終試験】 S5193 合格済み
【問題】
パーソナリティの類型論と特性論の考え方それぞれについて典型例をあげて説明し、日常生活において人を理解するにあたっての長所・短所を指摘しなさい。
【参考文献】
新しい教職教育講座 教職教育編④教育心理学
神藤貴昭・橋本憲尚著
ミネルヴァ書房
1. パーソナリティの類型論と特性論の考え方それぞれについて典型例をあげて説明し、日常生活において人を理解するにあたっての長所・短所を指摘しなさい。
類型論とは人をいくつかの種類に分類し、その各グループにみられる典型的な特徴を記述することによってパーソナリティを捉えようとするやり方である。非科学的ではあるが血液型性格診断も類型論的なものである。A型、B型、O型、AB型の4つの血液型によってそれぞれ性格が異なるとするもので、例えばA型は真面目で神経質、O型は行動力があり、楽天的などとするものである。
代表的な類型論のひとつには、ドイツの精神学者クレッチマーの体型による類型論がある。人の体型を「細長型」「肥満型」「闘士型」の3つに分類し、統合失調症の患者の中に「細長型」が多いこと、また非社交的で生真面目、恥ずかしがりで神経質といった特徴が細長型にみられることを見出した。また、そううつ病患者は「肥満型」に多く見られること、肥満型には社交的で親切、明朗で活発だが気が弱いという傾向が見られるということ、さらに「闘士型」では几帳面で粘り強いが融通がきかないという性質が見られることなどを見出した。...