国文学概論_分冊1

閲覧数3,217
ダウンロード数40
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    【日大通信】国文学概論(M20200)課題1 2019~2022年度

    「国文学概論」分冊1の合格リポートでございます。S評価を頂きました。

    課題:平安時代を中心に物語文学の流れを概観する中か
    ら、その主人公像(女性主人公を柱に考えることもで
    きる)の変遷を踏まえて、 「文学」とは何かについて
    考察しなさい。

    少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。
    レポート執筆がんばって下さいね!

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    十世紀から十一世紀にかけて咲き誇った王朝文化には、宮廷風に洗練された文化として
    の様々な恋愛の形が存在した。平安朝を中心とした恋愛生活に於いて「色好み」とは、文
    明的価値であり、美徳であり、教養人の資格であった。色好みとは、多くの恋や結婚に情
    熱を傾け、音楽や芸能に優れた美男子を指す。
    色好みが初めて現れる『竹取物語』では、かぐや姫に求婚する五人の主人公を「色好み
    といはるるかぎり五人、思ひやむ時なく、夜昼来けり」と述べる。彼らは、笛を吹き、歌
    を歌い、扇で手拍子を取って恋心を表明する。
    平安朝文明にて、恋愛は美的価値や風雅に結び付く為に、皇子や最高官僚でもある五人の
    恋心の深さは美徳として描かれ、色好みにおける恋は社交的に優雅なものとして発生した

    『伊勢物語』の主人公・在原業平が生涯に交わった女性は三七三三人。色好みの資格が、
    多種多様に恋の対象を拡げ、バラエティを愉しみ味わうところにあると示している。対象
    が多くなると多角的関係が発生するが、生の本能的な情念を遊戯的なフィクションに変化
    させるのも文明の特徴であり、色好みは動物的な情欲の演技化、虚構化と言える。平安文
    明朝...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。