佛教大学 M6106 日本語学概論 第1設題

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    「仮名づかい」について述べなさい。

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    M6106 日本語学概論 第 1 設題
    (1)
    「 仮名づ かい 」につ いて述 べなさ い。
    「かな」は、漢字の字形を簡略化したものだが、漢字とは違い、一字
    一字は意味を持たない表音文字(音節文字)である。漢字を真名(本当
    の文字)とみるのに対して、仮名(仮りの文字)と呼ぶ。広義では、万
    葉仮名・平仮名・片仮名をさすが、万葉仮名は漢字をそのまま用いるた
    め、真仮名ということもあり、狭義では、平仮名・片仮名のことをさす。
    仮名遣いとは、国語を仮名で書き表す場合、どんな仮名を用いるかに
    ついての決まりである。平仮名・片仮名が使われ始めた頃は、一つの音
    節に一つの仮名が対応していた。しかし、平安時代中期以降に音韻が変
    化 し、「い・え・お 」と「ゐ・ゑ・を 」、語 中・語尾の「は・ひ・ふ・へ ・
    ほ」と「わ・ゐ・う・ゑ・を」が同音となったため、これらの仮名表記
    には2種類以上の仮名が使われるようになり、区別して書き表すことが
    困難になった。鎌倉時代初期には、その混同はさらに甚だしくなった。
    仮名遣いには、「定家仮名遣い」「契沖仮名遣い」「現代仮名遣い」の3
    ...

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