設題:精神分析における人格理論について述べよ。に関するレポートです。
指摘:非常に良くまとまっているが、もう少し無意識について説明できていると良かった。それによって構造論と局所論との関係が説明できてくるとなお良いので理解を深める事。との旨、指摘を受けました。
評価:A評価をいただきました。
参考資料としてご活用ください。
精神分析における人格理論について述べよ。
【序論】人は、同じ場面であっても、その人個人の性格的特性やパーソナリティの違いによって異なった行動をとる。我が国においても、おとなしい、神経質、社交的、陰険、几帳面などの性格的特徴を表す言葉は非常に多く、いかに人々が性格に関心を向けているかが伺える。この、性格の形成には人間の成長や心の発達が関係しており、環境や人との関りの中で常に変化していく。今回、この性格の諸理論の中で、精神分析における性格の理論について述べていく。
【本論】精神分析はフロイトによって、大人の精神的不調の原因は幼少期の心の発達段階が影響していると考えられた理論である。フロイトは、人間のあらゆる営みの原動力は性本能の衝動であり、リビドーと呼ばれる性的エネルギーが用いられるとした。心の発達には、口唇期、肛門期、男根期(エディプス期)、潜伏期、性器期の5つの段階があるとした。この心の各発達段階で、身体部位によって得られる快感をどう受け取るかが、性格の中心的な原型を形成する重要な条件であるとしている。これらの身体部位は、身体の内部と外部を結ぶ粘膜部であり、膜内外で物質をやり取りする...