【設題内容】
法の下の平等について
日本国憲法 第1設題レポート
「法の下の平等について」
今日では当たり前に認知されるようになった私たち一人一人の基本的人権だが、この基本的人権を3大原則の1つと定める日本国憲法の起源は、戦後の日本を統治したGHQによる指揮を中心に、欧米諸国が既に構築していた人権保障への考え方からきている。また更に歴史を遡れば、17世紀のイギリス哲学者ジョン・ロックが「人間は自然の状態において生来の自由をもっていたのであるが、それらの自由を確実に保障するために契約によって国家や政府を作った」と唱えているように、17~19世紀の欧米諸国では、国家権力からの脱却が国民にとっての人権保障の重要性を強調し、自由を法律によって統治する流れが生まれた。また1776年のアメリカ独立宣言や1789年のフランス人権宣言においては、すべての国民の自由や平等が法の下に「人権」という形で保障されることが明文化され、後の日本国憲法草案に影響を与えた。
日本国憲法第14条に「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とある。そこ...