日大通信 宗教学基礎講読 課題2

閲覧数1,505
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

     教材の「儒教成立以前」(p.175)から「儒教の成立」(p.179)までを読み,その要点を項目別に分けて論じなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ☆儒教成立以前の思想
    中国における最も古い神は帝と呼ばれる。殷時代には、天空に宇宙を統括する
    神格があると考えられ、帝は天上界の支配者であった。数千年の昔の漢民族は、
    河や山などの自然現象のうちに精霊を見出し崇拝する、ありとあらゆるものが皆
    それぞれの霊魂を持っているというアニミズム的な思想が特徴である。
    やがて時代が下がると、殷民族はもっぱら祖先を敬うようになり、帝と祖先を
    同一視するようになった。しかし、その後に殷を滅ぼした周は祖先と神は区別し
    ていた。また、周は政政分離がなされていたのも、殷とは違う点である。
    周は神を「天」と呼んでいた。天は、人の上にある存在、人を超越した存在を
    あらわす。時代が進み、中国的封建制の発展と共に、天は徳のある支配者には幸
    をもたらし、不徳の支配者には災いをもたらす人格神として捉えられるようにな
    った。周王は、天命を受けて統治する天子であるとされた。
    血縁関係が基盤となる封建制は、祖先崇拝とも相性が良かった。祖先を敬うこ
    とは社会秩序の維持のためにも重要であったと考えられる。いずれ福は祖先から、
    災いは天からもたらされると考えられるようにな...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。