2021年度 明星大学通信教育学部 教職入門 1・2単位の一発合格レポートのセットです。
<課題 1単位目>
1. 教員養成の歴史について論述せよ。
2. 教職の専門性について論述せよ。
<簡単な解説>
1.「学制」の発布、開放制、目的制の教員養成の流れ
2.ショーン「省察的実践家」と臨教審答申の関連
<講評>
1. 教員養成の歴史が的確にまとめられています。
2. 教職の専門性について、よく言及されています。
<課題 2単位目>
1. 現代の教員に求められるものについて論述せよ。
2. 教職者に求められる教育愛と権威について論述せよ。
<簡単な解説>
1.教員の、知識の伝達者から自ら学び続ける深い学びのデザイナーへの転換
2.狭義・広義の教育愛、児童生徒との関係における秩序空間としての権威
<講評>
1. 現代の教員に求められている資質能力について検証されています。
2. 教育愛と権威について詳しく論じられています。
<参考・引用文献>『第二版教職入門−専門性の探求・実践力の練成−』青木秀雄編(明星大学出版部)
【1単位目 】
1.教員養成の歴史について論述せよ。
【回答】
明治維新以前の日本には全国的かつ体系的な公教育制度は存在しておらず、教育体系は身分によって異なり、教員を育成する機関も組織されていなかった。しかし明治維新後、欧米の近代思想の影響を受けた新政府の下で「学制」が制定され、日本に公教育制度が誕生した。こうした近代的な学校の開設の動きに伴い新しい教育方法を身につけた教員が求められるようになり、教員養成を目的とする学校や制度が整備されていった。
戦前は近代的な教育方法の伝授を目的とした「師範学校」を中止とした「目的制」の教員養成機関が全国に設置され、小学校の教員を中心に拡充が図られた。しかし教員の専門性やその「師範」タイプとされる性格が指摘され、目的制の教員養成制度に対する問題意識が醸成された。
戦後直後はGHQ管理の下、目的制の原則に基づいて戦前の師範学校の高度化が目指された。しかしその後設置された教育刷新委員会での議論で目的制の原則が見直され、教員養成のみを目的とする教育大学の設置は認めない方針が採用された。さらに1949年に教育職員免許法が制定され、教員養成の「開放制...