佛教大学通信教育にてB評価で合格したレポートとなります。
認知症ケアの基本についてまとめ、今後求められるケアのあり方について述べよ。
認知症は、原因となる疾患や障害から脳に損傷や萎縮など器質的な障害を生じて、日常生活上に支障をきたすようになる症候群である。認知症状を引き起こす原因疾患は70種類ほどあると考えられている。ここでは、代表的な3つの原因疾患を述べたい。
アルツハイマー型認知症は、原因疾患の中で最も多く5割以上を占めており、10年~15年かけて、軽度、中等度、高度認知症へと、ゆっくり進行する。
血管性認知症は2番目に多く、原因疾患の約3割を占めている。初期には、頭が重い、頭痛、しびれ感、めまい等を訴える。また、片麻痺や運動性失語、感覚性失語等がみられる。感情面では、自発性の低下等の精神的な不安定を起こしやすい。激しい物忘れはあるが、判断力・計算力・常識等が維持されることが多い。
レビー小体型認知症は3番目に多く、原因疾患の約1割を占めている。男性に多く、日内変動や傾眠がみられる。パーキンソン病のように、筋肉の硬直、前屈みの姿勢、小刻み歩行が特徴である。また、幻視が多く出ることもあり、稀に幻聴が起こることもある。以上が代表的な...