教育の方法
教育の方法及び技術・情報通信技術の活用
1単位目
1.児童生徒に思考力・判断力・表現力等を育むためには、どのような学習指導方法が有効と考えるか。
自分が志望する校種・教科をイメージしながら具体的に検討しなさい。
学校教育の目標に久しく掲げられてきた「生きる力」の育成をもとに、さらに社会の変化等を見据え、平成29年の学習指導要領では、子ども達に必要な資質・能力を三つの柱として整理した。「生きて働く『知識・技能』の習得」、「未知の状況にも対応できる『思考力、判断力、表現力等』の育成」、「学びを人生や社会に生かそうとする『学びに向かう力、人間性等』の涵養」である。
今回は、三つの柱のうちの一つである「思考力、判断力、表現力の育成」のために、有効と考えられる学習指導方法について検討していく。
ここでは、小学校第5学年の国語科の「物語の全体像をとらえ,作品にこめられた作者のメッセージを考えよう(教材名:たずねびと)」という単元、教材を想定する。
この単元の、思考・判断・表現の観点での目標は、「人物像や物語などの全体像を具体的に想像したり、表現の効果を考えたりすること」、「文章を読んで...