社会福祉士試験関連
科目名:更生保護制度
課 題:「入口支援」をめぐる近年の動向、今後の課題について論じなさい
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科目名:更生保護制度
課題:「入口支援」をめぐる近年の動向、今後の課題について論じなさい
近年の刑法犯の検挙人員について、初犯は減少傾向にあるが、再犯は増加傾向にあり、検挙人員の2人に1人が再犯者である。令和3年度版犯罪白書の出所受刑者の2年以内の再入(再犯)率を見ると、「令和元年で最も年齢層が高いのは50歳以上(全体の約4割)であり、同年の罪名で最も高いのは窃盗(全体の約2割)(法務省(2022、248頁)」であった。この状況により、高齢者の窃盗等の再犯が見られる要因として生活困窮等の生活課題があると推測される。既存の福祉サービス等を活用すれば、解決に向かう生活課題もあるが、高齢者や障害者の中には当該福祉サービスを含む社会保障の仕組みの知識が乏しく、コミュニケーションを苦手とする者もいる。この場合、生活困窮等の課題解決ができず、再び窃盗等の犯罪に手を染めてしまう可能性もある。そこでこれらの高齢者等を支援する仕組みが必要かつ有効であるとして、入口支援の取り組みが始められており、福祉等の支援が有効と見込まれる被疑者・被告人へ社会福祉士や精神保健福祉士と弁護士が連携して行うものとして支援...