2023年度 介護等体験指導の受理レポートです。
【設題】
介護等体験の必要性について、あなたが取得予定の教員免許(主免)との関係で論じなさい。その際、教職に求められる能力や資質についても言及すること。
【リポート学習の留意点】
まずは、教職に求められる能力や資質について考えること。そして、介護等体験の設立背景や意義について理解を深め、自身にとっての意味を見出すこと。
【設題の留意点】
通常の学校に数パーセント障害のある児童生徒が含まれる可能性とこの体験との関係についてはテキスト等でも指摘されているが、このリポートでは介護等体験の意義をより広く教職一般のなかに位置づけたり、自身の取得予定の免許との関係で検討する力が求められている。その際、主免(小学校ないしは中学校の何科であるか)との関係についても必ず論じること。
【参考文献】
小林隆・森田真樹/新しい教職教育講座 教職教育編⑬ 教育実習・学校体験活動/ミネルヴァ書房/2018
【教授のフィードバック】
主免との関係(その学校段階特有の文化、教科の特性やそこで求められる力など)についてのより積極的な論があればさらによいレポートになると思います。
レポート作成の参考にしていただければと思います。
【はじめに】
本リポートでは、まず、教職に求められる能力や資質について述べ、介護等体験がなぜ必要なのか述べる。次に、私自身が中学校国語科を目指すにおいて、介護等体験がどのように重要であるかを述べる。
【介護等体験の必要性と、中学校国語科の教員免許との関係について】
生徒や保護者、他の教職員との関わっていくにあたり、教職に求められる能力や資質は下記の3点であると考える。
① 生活・価値観の多様性を知り、自分と「異なる人々」がともにあるためには何をどうすればよいのか、具体的に行動するところまで想起できる。
② 対人関係や対人援助において、コミュニケーションの重要性や多様性を理解し、援助する側/される側両方の視点で関係をみることができる。
③ 一人ひとりが、自身が望む当たり前の暮らしを送る権利を有していることを当然とし、人権感覚が洗練されている。
これらを獲得するために、介護等体験は重要なものであると考えられる。
介護等体験設立の背景には、義務教育に従事する教員の他者に対する想像力の欠如、「みんなのために何かをする」というハイブリックマインドの欠如が参議院第140回国会文教委員会で指...