合格リポートです。丸写しではなく、参考にしていただければ幸いです。
(1)平成29・30・31年改訂学習指導要領(以下、学習指導要領と略す)における3つのポイントについて、以下に述べる。
1つ目は、「社会に開かれた教育課程」という理念である。これは、大きく2つの意味を持っている。まず、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」ことである。つまり、これからの社会の担い手である児童生徒に対し、どのような資質・能力が必要になるのかを明らかにして、それを学校教育において育てていくことが求められている。特に、1996年の中央教育審議会答申(以下、1996答申と略す)において、「変化の激しいこれからの社会」という言葉が登場して以降、学習指導要領においては、この変化していく社会において必要な資質・能力を育成することが不可欠であると盛り込まれている。
また、もう1つの意味として、学校が地域に開かれたものであるべきという意味を包含している。すなわち、地域と連携・協働していくことの意義である。テキストでは、縦の軸として未来に向かう社会とのつながり、横の軸として、家庭や地域との連携を図り、組織的・計画的に社会に開かれることとして定義し、これを「学びの地図」と述べてい...