任意に選んだ公共図書館について、その図書館サービスの特徴、問題点、改善案についてまとめなさい。
【図書館サービス概論科目修得試験】
さいたま市中央図書館の特徴、課題、改善案についての考察
1. はじめに
「ユネスコ公共図書館宣言2022」では、「公共図書館サービスは、年齢、民族性、ジェンダー、宗教、国籍、言語、あるいは社会的身分やその他のいかなる特性を問わず、すべての人が平等に利用できるという原則に基づいて提供される。」と明記されている。(1)公共図書館はさまざまな利用対象に対して、多様なサービスを提供していかなければならず、また、地域市民の教養や文化の醸成に努めていかなければならない。本レポートでは、さいたま市中央図書館の特徴、課題、改善案についての考察していく。
2. さいたま市中央図書館の現状
さいたま市図書館全体では中央1館、拠点館11館、分館3館で構成されている。この総図書館数(合計25館)は政令指定都市の中で最多であり、かつ、人口一人当たりの貸出数、人口一人あたりの予約数も政令指定都市の中で第1位となっている。市民の読書ニーズは高いと言える。今回、考察対象とするのは中央館(=さいたま市立中央図書館*通常「立」は除いて表記されている)である。さいたま市中央図書館は、...