佛教大学通信の総合的な学習の時間の指導法2025年度の最終科目試験に合格(80点)したレポートです。限られた試験時間ですので、参考にしていただき、有効活用いただければと思います。
総合的な学習の時間の指導法_科目最終試験2025年6月
■設題:ポートフォリオ評価法を用いた総合的な学習の時間における評価の実践例を調査し、その概要とポートフォリオ評価法の意義と課題を挙げなさい。(ただし、テキストに書かれた事例は除く)
現在の学習指導要領では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力や人間性」といった3つの資質・能力の育成が重視されており、これらをバランスよく育成し、評価していく必要がある。これらの資質・能力を高めるためには、学習内容だけでなく、その過程自体を意識的に振り返ることが重要である。特に総合的な学習の時間では、教師主導の一方通行の授業から脱却し、生徒が自らの興味・関心に基づいて探究的な学びを展開することが求められている。このような背景で注目されているのが、ポートフォリオ評価法である。
ポートフォリオ評価法とは、生徒の学習過程を文書や画像、記録などの形で蓄積し、それらをもとに自己評価や振り返りを行い、学習の改善・深化を図る評価手法である。たとえば、ある中学校では、地域探究学習の中でポートフォリオ評価を取り入れた実践が行われている。生徒は...