佛教大学通信の教育心理学2024年度の最終科目試験に合格(60点)したレポートです。限られた試験時間ですので、参考にしていただき、有効活用いただければと思います。
教育心理学
1. 各々幼児期~青年期の仲間関係の様相と発達を概観したうえで、昨今の社会変化に伴う児童生徒の人間関係上の問題について考察しなさい。
参考文献:神藤貴昭・橋本憲尚 著2023年5月 『新しい教職教育講座教職教育編④教育心理学』
1.仲間関係の発達について
各々幼児期~青年期の仲間関係の様相と発達について考える際、年齢による発達の理論を用いて論じることができる。今回はまず仲間関係の概観を述べた後、ピアジェの認知発達論、ヴィゴツキーの発達理論、また、エリクソンのライフサイクル理論における青年期の発達課題それぞれについて概説する。その後、昨今の社会変化に伴う児童生徒の人間関係上の問題について考察をしていく。
まず、仲間関係の発達について論じていく。子どもは1歳を過ぎると仲間どうしでの相互作用がより明確化していく。1つのものを介してのやりとりが行われたり、声をかけ合う、真似をし合う、追いかけっこをしたりするなどの遊びが持続的に行われるようになる。ただし、意図を共有し、一緒に遊びをするようになるのは3歳を過ぎてからであり、4歳を過ぎると特定の仲間との共通のルールの下での遊びが...