佛教大学通信 科目最終試験対策6題セットです。
予想問題は、
・十二支縁起を中心とした縁起説についてまとめなさい。
・四諦説について述べなさい。
・煩悩と覚りの関係についてまとめなさい。
・菩薩観の成立と展開を大乗仏教と結びつけてまとめなさい。
・大乗仏教の空思想について述べなさい。
・中観思想と唯識思想の特徴についてまとめなさい。
です。
学習を進める際の参考にしてください。
R0101「仏教学」科目最終試験
・十二支縁起を中心とした縁起説についてまとめなさい。
釈尊によれば、現象界は色、愛、想、行、識の五蘊に分類される。五蘊に執着するところに苦が生じる。五蘊説は物の在り方を説明したものであるが、それがいかにして成り立つかを説明する必要がある。その条件のことを縁と言い、縁起という。
縁起の過程を明らかにするものが十二支縁起である。これは、無明から老死に至るまでの過程を、十二の系列にするものである。要するに縁起説は、苦としての人生が、人間の無知と迷いによる無明に起因し、諸法が相依相資によって生滅することを体系的に説明したものである。
釈尊は苦の根源としての無明を突き止めたので、苦を滅するためには無明を滅しなければならないと悟った。これを組織的に説明したものが四諦八正道である。
・四諦説について述べなさい。
わたしたちの心は、常に煩悩に束縛され、支配されている。この煩悩の束縛を断ち切り、心に自由を得ることが解脱である。この迷いと悟りの構図を、原因と結果の形で論理的に示したものが、「四諦」の教えである。縁起とは自ら悟るための法門であるのに対して、四諦は他者を教...