この資料は2012年度に提出した生活科概論のレポートです。 B判定でした。所見では、生活科のこれまでのあゆみは、生活科新設の経緯の理解、従来の合科的・関連的は指導と比較すること、これまでの学習指導要領の目標や内容の変遷をみてせ成果と課題を明らかにすること、新しい生活科の原理と構造の理解が必要だとありました。それができればA判定になると思います。 レポートを作成する際の参考となれば幸いです。
生活科のこれまでのあゆみをまとめるとともに実際の授業における教育的成果と課題を明らかにし、生活科のこれからの展望について具体的なことがらを示して述べよ。
(1章)生活科のこれまでのあゆみ
昭和三十年代終わり頃から四十年代にかけて、低学年の社会科や理科の在り方が問題となった。「他教科・道徳等と関連させて、効果的に指導すること」「児童自ら事物や現象にはたらきかけること」などを指摘され、改善が図られた。昭和四十六年に中央教育審議会は、「これまでの教科の区分にとらわれず、児童の発達段階に即した教育課程について再検討する必要がある」と指摘した。
昭和五十年代にはいると、低学年の社会科や理科の内容を中心とした新教科設定が考えられたが、再構成にまで意見はまとまらなかった。教育課程審議会答申では、「低学年においては、児童の具体的かつ総合的な活動を通して知識・技能の習得や態度・習慣の育成を図ることを一層重視するという観点から合科的な指導を従来以上に推進するような措置をとること」と示された。しかし、合科的な指導の実施状況は、順調なあゆみではなかった。
昭和五十年代後半から昭和六十年代はじめにかけ...