<薬物投与方法の利点と欠点>
経口投与:使用薬物の約80%は経口投与され、その薬物は消化管から吸収される。
・利点:安全、簡便でかつ経済的である。
用量、剤型を比較的自由に選択できる。
作用の持続性を期待できる。
・欠点:患者の協力が必要。
吐気、嘔吐がある時は使用できない。
消化酵素により分解される。
直腸投与:直腸からの吸収の50%の門脈系を介さず直接血行中に薬が入る。
・利点:肝臓を経由せずに全身血流に薬が吸収されるので、血中濃度の上昇が早い。
肝初回通過効果を免れることができる。
意識障害、嘔吐があっても投与可能である。...