国際金融論-為替相場制度の変遷(国際金本位制、戦後のブレトンウッズ体制、現代の変動為替相場制度、発展途上国が採用する中間的為替相場制度)-

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    資料紹介

    国際金本位制や戦後のブレトンウッズ体制、現代の変動為替相場制度、発展途上国が採用する中間的為替相場制度などを用いながら、国際金融のトリレンマについて説明しております。

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     自由な資本移動、固定相場制(為替相場の安定)、国内目標実現のための独立した金融政策、これら3つの政策は同時に達成することはできないことを国際金融のトリレンマという。これらは同時に2つまでしか達成できないとされている。
     自由な資本移動と固定相場制を維持しようとすれば、金利の高い他国に資金が流入あるいは流出する事態になってしまうため、独立した金融政策を放棄しなければならない。一方、自由な資本移動と独立した金融政策を維持しようとすれば、金融政策の独立性による自国と他国との金利差は、自由な資本移動の下では為替レートを変化させるため、固定相場制を放棄しなければならない。そして最後に、独立した金融政策と固定相場制を維持しようとすれば、金融政策の独立性による自国と外国との金利差は、資本の一方的な流出入を引き起こすため、自由な資本移動を放棄しなければならない。
    第一次世界大戦前の国際金本位制
     国際金本位制では、各国通貨がそれぞれ国内の法律により金と結びつくことを通じて、各国通貨間では固定相場制が維持されていた。例えば、1ドルは1,500mgの金と等しく、1円は750mgの金と等しかったので、1ド...

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