佛教大学通信 科目最終試験対策6題セットです。
予想問題は、
・往生行について諸師の見解を述べよ。
・三心について概説せよ。
・法然の教相判釈を述べよ。
・阿弥陀仏と極楽とについて仏身・仏土論の観点から説明せよ。
・念仏の種類について述べよ。
・五念門と五種正行との相違を述べよ。
です。
学習を進める際の参考にしてください。
R0102「浄土学」科目最終試験
・往生行について諸師の見解を述べよ。
≪インド≫
(竜樹)りゅうじゅ
中観派の祖である竜樹は、華厳経を解説する中で、菩薩が不退に到達するために難行道と易行道があり、信仏の因縁によって諸仏の名を称えるだけでたやすく不退に到達できる道を易行道とした。その諸仏の名号の中に阿弥陀仏があった。但し、これは後世の中国や日本の浄土教の説くような、往生浄土のための称名ではない。
(天親)てんしん
天親は『往生論』において、西方阿弥陀仏の浄土に往生する方法に五念門を説いた。具体的には、礼拝門、讃歎門、作願門、観察門、廻向門の五つで、このような行を修することによって、浄土の往生することができるとした。
≪中国≫
(慧遠)えおん
慧遠の浄土教は、浄土三部経に根ざしたのものではなく、『般舟三昧経』に根ざしたもので、仏の相好を観察して、禅定三昧の中に阿弥陀仏を観見して浄土に往生することを願うものである。
(曇鸞)どんらん
天親の五念門を中国に紹介した。
(導綽)どうしゃく
人にも勧めて念仏をさせた道綽は、念仏を称える回数を計った。数量念仏信仰の...