1.はじめに
情報化社会、生涯学習時代といわれる現代において、公共図書館の役割はどのようなものであるだろうか。本論では、自分の学びたいことを無料で学習することのできる公共図書館の存在が、いま生涯学習を必要としている市民に対してどうサポートできるかを考える。
2.情報化社会と公共図書館
ありとあらゆる情報がTV・インターネット・新聞・書籍などを通してめまぐるしく飛び交う現代において、市民はそれぞれの生活や仕事に、また何よりも自分自身の充実のために必要な情報をいかにキャッチしたらよいのだろうか。情報収集の方法のひとつにWebサービスがある。都道府県立図書館の中にはWebOPACを公開している図書館も全国にあり、Web上で貸出予約が可能となっている。eメールでリファレンスを受け付けている館も2004年5月には29にのぼった。このようなサービスはPCを日頃から使う人には大変便利であるが、現段階では機械の苦手な人や高齢者などには無縁であるといえる。しかし、ほとんどといっていいほど、学校や企業、家庭にPCが普及されてきているのも事実で、様々な資料のオンラインデータベースや検索システムが、公共図書館にも必要とされるのは当然の現象だろう。
公共図書館の役割 生涯学習機関の中心に
1.はじめに
情報化社会、生涯学習時代といわれる現代において、公共図書館の役割はどのようなものであるだろうか。本論では、自分の学びたいことを無料で学習することのできる公共図書館の存在が、いま生涯学習を必要としている市民に対してどうサポートできるかを考える。
2.情報化社会と公共図書館
ありとあらゆる情報がTV・インターネット・新聞・書籍などを通してめまぐるしく飛び交う現代において、市民はそれぞれの生活や仕事に、また何よりも自分自身の充実のために必要な情報をいかにキャッチしたらよいのだろうか。情報収集の方法のひとつにWebサービスがある。都道府県立図書館の中にはWebOPACを公開している図書館も全国にあり、Web上で貸出予約が可能となっている。eメールでリファレンスを受け付けている館も2004年5月には29にのぼった。このようなサービスはPCを日頃から使う人には大変便利であるが、現段階では機械の苦手な人や高齢者などには無縁であるといえる。しかし、ほとんどといっていいほど、学校や企業、家庭にPCが普及されてきているのも事実で、様々な資料のオンライ...