★流れとは何か
流れるものですぐ思いつくのは「水」である。私たちがいつも感じ取れる最も大切なもののひとつだ。このような流れるものは科学技術の世界では「流体」という言葉で呼ばれている。
また、水ほどすぐには思いつかないが、同じように大切な流体がある。「空気」だ。私たちはいつも空気の中にいるが、空気が透明であることと、水に比べるとはるかに軽いため「流れるもの」としての意識は薄い。しかし、流体として考える時、空気は水と並んで最も重要なもののひとつである。例えば風が吹くということは、空気が流れているということなのである。
★流れを知る
ギリシャ時代のアルキメデスの原理あたりから「流体力学」という学問が始まった。しかし、流体といえども通常の運動法則にのっとって動いていくわけだから、力学法則が数学的な意味で確立したニュートンの時代を過ぎて、初めて現在の形の学問体系が出来上がった。
ニュートン以降、ベルヌーイ、オイラーなどの有名な数学者、物理学者たちによって次第に学問としての流体力学が形作られてきた。
2質点の力学
質点とは、大きさ、形のない質量だけを持っている点のことである。質量があるので重力などの力も働く。力学を考える上で、「全ての物質は原子から成り立っている。」という原子論との関係から、質点を用いるのである。原子からできているということは、ひとつの原子がうける力の集合が、ひとつの物質に働く力ということになる。これは固体だろうが、液体だろうが、気体であろうが大した違いはない。ゆえに流体の運動を考えるとき、質点を考えるのである。
水と空気の運動学
1流体力学と生活環境
★流れとは何か
流れるものですぐ思いつくのは「水」である。私たちがいつも感じ取れる最も大切なもののひとつだ。このような流れるものは科学技術の世界では「流体」という言葉で呼ばれている。
また、水ほどすぐには思いつかないが、同じように大切な流体がある。「空気」だ。私たちはいつも空気の中にいるが、空気が透明であることと、水に比べるとはるかに軽いため「流れるもの」としての意識は薄い。しかし、流体として考える時、空気は水と並んで最も重要なもののひとつである。例えば風が吹くということは、空気が流れているということなのである。
★流れを知る
ギリシャ時代のアルキメ...