胆嚢炎・胆石症
目次
胆石とは
原因
病態生理
成分による分類
症状
合併症
検査
治療
疫学・予後
胆道の手術を受ける患者の看護
胆石とは
胆石がどのように形成されるかは、いろいろな議論があるが、胆汁鬱滞、炎症、代謝障害が加わって起こるものと考えられる。胆石はビリルビン系結石と、コレステリン系結石に大別される。胆石の主な発生部位は胆嚢が最も多く、次いで胆管、肝内の順になっている。
肝管、胆管、胆嚢には、胆汁の成分から時々石が作られ(胆石)、この石を排泄しようとして胆道に蠕動運動が起こると、激しい痛みが現れる(胆石疝痛発作)。胆道が炎症を起こして胆石ができると、胆汁の排泄が阻害されて黄疸が現れる。胆石の中で淡黄色のものはコレステロール石、暗褐色のものはビリルビンと石灰からなるが、多くは混合結石である。
原因
胆道内において胆汁成分により作られる(コレステロール系、ビリルビン系、脂肪酸、カルシウムなどが主成分)。
成因
胆汁成分の異常
胆汁のうっ血
胆道の炎症
誘因
脂肪分の多い食事
過労
経口避妊薬の使用
女性ホルモンの減少
病態生理
総胆...