世界の食料自給率の変化について、日本・アメリカ・オーストラリア・アイスランド・韓国を例に取り比較しながら考えてみたいと思う。
まず日本であるが、日本は食料自給率が低いと言われている。世界の食料自給率を見てみると、1位オーストラリアが309%、2位カナダ159%、3位フランス141%、ついで4位アメリカが132%となっているが、日本は40%という低い数字を示している。では何故にこんなに低い数字なのかを考えてみる事にする。様々な理由が考えられるが、大きいと言われているのが日本の国土風土条件です。日本は山間部が多く平野が少ない、そして温暖多雨という気象条件である。この2点の国土風土的要件から収穫高の高い水稲栽培が適しており、逆に広大な耕地面積を必要とする小麦・大豆・トウモロコシなどの穀物は効率が悪い。
そしてもう1つは、食事の洋食化、外食の増加、第二次世界大戦以降のアメリカによる小麦戦略などに、日本の農家が対応できなかった事が理由と言われている。
肉類や卵などの畜産業の国内自給は必ずしも低くないが、エサとなる穀物を大量に輸入しているのが問題である。人口にたいして国土が狭い日本の条件のため...