近大姫路大学通信教育学部の合格レポートです。
学習の参考資料として活用お願いします。
設題1.教育という営みの基本的な理解とは何か。
教育とは何かと考えた時に学校の歴史について振り返ると、洋の東西を問わず、僧侶の養成機関が最初の学校であった。キリスト教の世界では中世の修道院付属の学校であり、日本でも奈良・平安時代以降である。もともとは武士の子供が寺院で僧侶を師として教育を受けていたことによる。庶民を教育対象とする学校はもっと後世になってからで、日本においては寺子屋が教育機関の代表的なものであった。
学校が出来て専門職の教師という職業ができたのだから、教師の歴史と学校の歴史は同じ長さとなるが、そもそも教師の歴史は人間の歴史と同じ長さであったと考えられる。
人間の子どもは、親の保護なしでは生きられない。さらに親から「生きる術」を教わらなければ自立できない。この原則は今日とて変わらない。教育の基本は「親」から「子」へ生きる術を伝える営みであると考えられる。
歴史の過程において社会状況の変化により、専門的職業である「教師」という職業ができたが、教育の意義と責任は「親権者」である親にあることには何ら変わりはない。教育という営みの基本には、家庭における教育、つまり「しつけ...