人類は太古の時代から、人の心(魂)に興味をもっていた。
古代ギリシャ・ローマ時代には、アリストテレス(Aristoteles,BC.384‐322)やヒポクラテス(Hippo‐crates,BC.460‐377)などの哲人を輩出したが、その時代には、しばしキリスト教会が欧州の精神風土を支配したため、神の支配する秩序ある精神文化が栄え、心に対する科学的な見方が排された。
16世紀になると、自然科学が隆盛を極め、新しい地球観・人間観に脚光を浴びせられた。ルネッサンスである。フランスの哲学者デカルト(Descartes,R.,1560‐1650)によって心身二元論が主張され、身体の科学的研究が発展し、またその潮流により心の研究にも科学的アプローチが許される環境に至った。英国の哲学者ロック(Locke,J.,1632‐1704)は経験論哲学を主張し、こうしたデカルトやロックの思想は、現代心理学の誕生の母胎となっている。
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「心理学の歴史と現代社会への応用について述べよ。」
人類は太古の時代から、人の心(魂)に興味をもっていた。
古代ギリシャ・ローマ時代には、アリストテレス(Aristoteles,BC.384‐322)やヒポクラテス(Hippo‐crates,BC.460‐377)などの哲人を輩出したが、その時代には、しばしキリスト教会が欧州の精神風土を支配したため、神の支配する秩序ある精神文化が栄え、心に対する科学的な見方が排された。
16世紀になると、自然科学が隆盛を極め、新しい地球観・人間観に脚光を浴びせられた。ルネッサンスである。フランスの哲学者デカルト(Descartes,R.,1560‐1650)によって心身二元論が主張され、身体の科学的研究が発展し、またその潮流により心の研究にも科学的アプローチが許される環境に至った。英国の哲学者ロック(Locke,J.,1632‐1704)は経験論哲学を主張し、こうしたデカルトやロックの思想は、現代心理学の誕生の母胎となっている。
19世紀に入ると、人間に関する科学的知識は断片的ではあるが集まり始め、心を科学的に解明するための準備が整った...