「材料経験とは、実際に粘土や紙、絵の具、はさみや筆などの素材や用具を使って、材料の特性や表現効果を体験的に理解するものであり、指導者としてそれらを生かした題材化を図るための欠かせない学びの場でもある。ここでは、自分で経験した技法(デカルコマニーなど)を生かして一つの題材化を試み、その目的や内容を詳細に解説し、題材化を試みた経緯について述べよ。」
子どもにとって生き生きとした造形活動は、心身の発達において大きな役割をもっている。子どもの情緒を豊かにしたり、手先の使い方が上手なったり、他の子どもとの関係から協調性が育つ。何より子どもにとっては、日々の生活を楽しく、充実したものとするために大切な活動である。つまり、造形活動は、子どもにとって楽しいものであるとともに、子どもの想像力を引き立て、情操教育を促すために不可欠なのである。生き生きとした造形活動を行うには、保育者の働きかけが必要である。保育者は、子どもの気持ちを深く理解し、子どもが表現活動に意欲をだせるような、またより楽しく、より面白くなるように援助していかなければならない。
材料経験とは、実際にねんどや紙、絵の具、はさみや筆など...