1. 目的
インダクタンス、抵抗及び容量からなる直列および並列共振回路における共振現象を観測し、その性質を理解する
・・・・・
4. 実験方法
まず直列共振回路において、電圧V1を一定として、RVをそれぞれ0、10、30、50、70Ωにしたとき、周波数fを変化させていったときの電流iおよびV2、V3の電圧を測定した。
測定手順としては、f0の理論値を計算より算出し、入力電圧V1を6Vになるように発振器の出力レベルを設定して周波数をf0付近で変化させ、電流?が最大になる周波数fmを求めた。またこのときのA、V2、V3を測定した。電流iが (並列共振回路の場合 )となるような周波数f1、f2を求め、他の周波数でもグラフの特性が分かる程度の間隔でそれぞれの測定を行った。
次に並列共振回路において直列共振回路と同じように同様の手順で各部の電圧を測定した。
目的
インダクタンス、抵抗及び容量からなる直列および並列共振回路における共振現象を観測し、その性質を理解する。
原理
直列共振回路
図1に示したような直列共振回路の電圧Vにおいて、以下のような関係が成り立つ。
図1. 直列共振回路
…(1)
これを展開し整理すると、
…(2)
となる。
R+jωL+1/jωCはインピーダンスといい、Zで表される。したがって、
…(3)
ここで、ωL-1/ωC = 0の条件が満足されれば、電流iは極大値となり、電流と電圧が同相になる。よって、
…(4)
となり、ω=2πfより、
…(5)
という関係式が成り立つ。
また直列共振尖鋭度は ・・・(6)
並列共振回路
図2に示したような並列共振回路において次の関係が成り立つ。
図2. 並列共振回路
…(7)
これらをまとめると、
…(8)
となる。ここで、 はアドミタンスといいYにより表される。つまり、
…(9)
となる。いま、式7のサセプタンス(虚数部)が零となる周波数をf0とし、ω=2πf0とすると、周波数f0は
…(10)
となる。
実験装置
MAR...