1 福祉の現状と教育の現状
日本は急激な高度経済成長とともに人々の生活環境も大きく変化していった。工業化や都市化、情報化といわれる現代においては人々が生活する上で大変便利になっていった。一方で、核家族化や少子高齢化など人々の生活様式の変化や社会背景などの影響を受け福祉を必要とする人のニーズが多様化し、福祉も慈善事業的ものから大部分の国民を対象にしたものに変化していった。そして、その中で福祉を必要とする人々のニーズに答えるべく、福祉は専門性を増していったように思える。
また、教育も戦前の軍国主義の教育から戦後は主権在民の考えが影響し、さらに高度経済成長ともに集団教育がなされ、その後も改革を経て今日教育となっている。これらの教育の変性の過程にも社会的背景が大きく影響しており、そしてその社会背景とともにその時々に教育現場の問題点を踏まえ改革がなされてきた
「福祉と教育」を学ぶ意義について述べよ
「福祉と教育」は似ている部分があると23年度版シラバスに記載されている。スクーリングを受け、資料を読み、確かに似ている点もあると感じた。しかし、なぜ「福祉」と「教育」なのかがいまいち理解できずに授業を終えてしまった。この部分に関しては「福祉大学」の「教育学部」だからと言ってしまえばそれまでだが、極端を言えば「ディズニーランド経営と教育」でも十分に共通点を見出し、互いに応用・反映することができるのではないかと思える。例えば、ディズニーランドも教育も対人がメインであり、コミュニケーション能力が重要であることや、「生きる力」を兼ね備えた社会人を育てるために、ディズニーランドの社員教育は現在の学校教育にも応用・活用できる点もあると考える。
このように、福祉と教育だけが共通しているわけではなく、他の分野とも共通し、応用できる部分があると言えるため、「福祉」というカテゴリーだけに縛られなくても良いのではないか思う所もある。
そこで授業では理解しきれなかったなぜ「福祉と教育」なのかという点も含め、「福祉と教育」を学ぶ意義について考察していきたい。
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