腹水穿刺
■腹水穿刺とは
・腹腔内に穿刺針を刺入して、貯留液(腹水)を吸引する方法
■目的
(1)診断のための腹腔内貯留液の採取
(2)腹水を排液し、横隔膜への圧迫(呼吸困難など)、膀胱への圧迫(頻尿など)、腹部膨満感
および腹痛などの症状を軽減する
(3)治療のための薬液注入
■適応
(1)漏出性腹水(非炎症性)
・うっ血性心不全、肝硬変、腎炎、ネフローゼ症候群、低アルブミン血症など
(2) 漏出性腹水(炎症性)
・がん性腹膜炎、細菌性腹膜炎、結核性腹膜炎、膵炎、自己免疫疾患など
■起こりうる合併症
①急激な排液により、水分が体循環から腹腔に移動してショックを起こすことがある
②慢性肝疾患の場合、肝性昏睡を誘発することがある
③頻回な排液によるタンパク質の喪失とよび電解質失調
■体位
・排液が多量な場合・・・仰臥位かセミファウラー位
・排液が少量な場合・・・腹水が下腹部へ貯留するように、側臥位かセミファウラー位
・体位が安定するように枕などでくふうする
■穿刺部位
・腋窩と左前上腸棘を結ぶ直線(モンロー-リヒター線)の中央、または外1/3の部位が
穿刺に適している
・腹直筋の外縁は、下腹腔動・静脈が走っているため避ける
腹水穿刺
■腹水穿刺とは
・腹腔内に穿刺針を刺入して、貯留液(腹水)を吸引する方法
■目的
(1)診断のための腹腔内貯留液の採取
(2)腹水を排液し、横隔膜への圧迫(呼吸困難など)、膀胱への圧迫(頻尿など)、腹部膨満感
および腹痛などの症状を軽減する
(3)治療のための薬液注入
■適応
(1)漏出性腹水(非炎症性)
・うっ血性心不全、肝硬変、腎炎、ネフローゼ症候群、低アルブミン血症など
(2) 漏出性腹水(炎症性)
・がん性腹膜炎、細菌性腹膜炎、結核性腹膜炎、膵炎、自己免疫疾患など
■起こりうる合併症
①急激な排液により、水分が体循環から腹腔に移動し...