「工芸とは何か」
「工芸」とは、日本大百科全書で見てみると、人間の日常生活において使用される道具類のうち、その材料・技巧・意匠によって美的効果を備えた物品、およびその製作の総称。もともと生活用具としての実用性を備えたものであり、その点では彫刻や絵画と異なり、建築とともに応用芸術の一つとみなされる。「工芸」は材料によって多くの種類に分けられ、陶磁、金工、漆工、木工、竹工、ガラス、染織などの分野に分類されるとある。
「工芸」の文字を見てみると、「工」は、巧み・匠・工業の「工」であり、人間が利用できる「技」を意味している。「芸」は、才能をあらわす言葉に用いられる。「工芸」の用語は中国の唐代にはじまり...