保育所保育の基本について。
保育所とは、児童福祉法に基づき、保育所保育指針に示されているように、保育に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とした児童福祉施設である。満1歳に満たない乳児から小学校就学前の幼児を対象とし、1日の保育時間は8時間である。「保育に欠ける」とは、「保育所への入所の措置基準として児童福祉法施行令に規定されており、保護者のいずれもが就労、妊娠、出産、疾病、介護、災害等のいずれかに該当することにより、保育に欠けると認められる場合になる。保育所は、子どもの心身の発達や人間形成の重要な乳幼児期に1日の大半を過ごすところである為、「家庭や地域との連携を密にして家庭養育の補完を行い、子どもが健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、自己を十分に発揮ながら活動できるようにすることにより、健全な心身の発達を図るところにある。その為に養護と教育が一体となって、豊かな人間性を持った子どもを育成するところに保育所における保育の特性がある」と保育所保育指針第1章総則に示されている。
保育制度の現状と課題
近年、就労形態の多様化など社会の変化に応じ...