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学力観の共通理解にはどのようなことが大切か。
近頃、学力低下における学力観論争が激しい。学力低下論争は「学力」の意味が論者によって異なるため議論がかみ合わないまま展開された。さらには低下度を示すデータが少ないことが論争の初期から指摘されてきた。まず学力低下論争の背後には、系統主義-教師主導型と経験主義-児童中心主義の対立があると指摘する。この論争においては、学習指導要領や学力観の変遷を分析、学力が低下したかどうかという論点より、むしろ「どのような学力をめざし、どのような教育を行うべきか」という論争の軸が必要だったのではないか。
学力の低下や充実が問題にされるとき、当然、ここでは「学力とはな...