第二課題 第一設題
高齢者は、一般的に感情面や人格面では、年をとるとと
もに頑固になり、また保守的傾向が強くなり、人に対し
ては厳しくなるとともに疑いやすくなるといわれている。
また、死に対する不安から自分自身の健康状態への関心
が異常に高まることもある。
中枢神経系には年をとるとともに様々な変化が起きてく
るが、それらに伴って心理的な要因や、環境の要因およ
び身体的要因が加わって高齢者の精神機能の症状が出現
してくるのである。
精神機能の老化は個人差が大きいことが特徴として挙げ
られる。一般に高齢者では、記憶の中でも新しいことを
覚えることが困難になり、また過去の体験についても、
もの忘れが目立つようになってくる。注意力や集中力の
保持をすることも困難になってくるのである。
一般的に、年をとるとともに複数の疾患をわずらうこと
が多くなるが、高齢者の疾患の中には様々な心理的な変
化をおこす場合がある。
例えば、知的能力は健康な高齢者では劣えていくのは小
さく、かなり高齢まで維持される。しかし、高齢者の中
で日常生活に問題が起こるような急激な知能の低下がみ
られた場合、たとえば、御飯を食...