第二課題 第一設題
子どもの成長や問題は、学校の中・学級の中・あるい
は教師との関係の中で発生するとされている。学校心理
学においては、個人としての子どもをトータルで見ると
同時に、環境の中にいる子どもをも見るのである。つま
り、「人間の行動は、環境の要因の相互作用によって生じ
る」という生態学的なモデルを重視している。なので子
どもの発達課題や教育課題への取り組みが促進されるこ
とが生徒指導上で大切になってくる。子どもと環境の適
合がうまくいかないとき、子どもは不登校や暴力に走る
ことがある。援助ニーズの大きい場合は、子どもと環境
の適合についてアセスメントを行うことが大切である。
また、子どもと環境の適合を理解する際、「子どもと
環境の折り合い」という概念が有用となる。不登校な
どの子どもを援助するとき、子どもと環境の折り合いに
ついて注目する。折り合いのアセスメントにおいて、楽
しい時間をすごしているか・子どもが自分にとって意味
のある行動ができているかどうか・人間関係を持ってい
るか、というところに焦点が当てられる。
そして、環境と同じように人間同士・子どもと教師と
の折り合い...