第二課題 第一設題
教育とはその名の通り、教える・育むから成り立ってい
る。それぞれの理論的な背景になっているのは、ヘルバ
ルトとデューイである。ヘルバルトは教授段階論を、デ
ューイは教育を「経験の絶えざる再構成」ととらえ、経
験を繰り返していくことが即教育だと考えたのである。
この二つの教育論は、そのまま教師という職業の側面を
表している。一方である物事を伝えていく働きを持って
いると同時に、子どもを育てていく働きも、教師は持っ
ているのである。教育は子どもの成長というフィルター
を通して間接的に関わっていくことを本質としている。
これが教育が難しいといわれる所以なのである。また、
カリキュラム作りというのも大切である。カリキュラム
は教育課程を指している顕在的カリキュラムと、学校の
雰囲気・人間関係など、教師の意図に関係なく学習者に
影響を与える潜在的カリキュラムに分けることができる。
そして近年、一般に認識されてきたカリキュラムに、そ
れを三つの次元で考えるというものがある。これは、意
図したカリキュラム・実施したカリキュラム・獲得した
カリキュラムで構成される三次元のカリキュラ...