34金とカードと男と女(刑法事例演習教材)

閲覧数3,319
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    刑法事例演習教材の答案を作成してみました。答案上記になる点については、コメントを付けてあります。参考までに。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    刑法事例演習教材
    34 金とカードと男と女
     甲の罪責
    甲は、A社の経理担当者 であったところ、B名義の普通預金口座にキャッシュカードを用いて、C銀行D支店のATM機から、乙に渡すための現金200万円を引き出し 、乙に引き渡した。この行為によって、甲には、業務上横領罪が成立しないか(253条)甲が、「業務上自己の占有する他人の物を横領した者」 といえるか、検討する。
     甲は、A社の経理担当者という社会生活上の地位に基づき、その経理事務を反復・継続して行うために、B名義の口座のキャッシュカードを補完し、その口座の入出金の手続きをしていた。このことによって、甲は、その口座の預金を「占有」していたといえるか。預金の占有の帰属が問題となる。
     口座内の預金については、事実上、銀行が占有する。しかし、銀行は、預金者のために、一時的にその預金を預かっているにすぎない。また、普通預金については、正当な払戻し権限を有するものであれば、いつでも払い戻すことができ、銀行はこれを拒むことができない。そのため、普通預金については、正当な払戻し権限を有する者が、法律上支配しているといえる。したがって、普通預金...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。