遺伝子組み換えという異種生物の遺伝子同士をつなぎ合わせ増幅させる技術的基礎は、1968年米国のスミスらが制限酵素を発見したことに始まる。その仕組みを簡単に説明すると、制限酵素はDNA分解酵素の一種で、本来自分のDNAは分解しないが、この酵素はDNAの特定の塩基配列を切断する性質がある。同じ種類の制限酵素が切断したDNAの断片同士を、互いに塩基配列の対応する部分に連結酵素を働かせると、両断片のDNAの鎖は接合する。
遺伝子組み換え食品の問題について、遺伝子組み換えの仕組みとその抱える問題について
遺伝子組み換えという異種生物の遺伝子同士をつなぎ合わせ増幅させる技術的基礎は、1968年米国のスミスらが制限酵素を発見したことに始まる。その仕組みを簡単に説明すると、制限酵素はDNA分解酵素の一種で、本来自分のDNAは分解しないが、この酵素はDNAの特定の塩基配列を切断する性質がある。同じ種類の制限酵素が切断したDNAの断片同士を、互いに塩基配列の対応する部分に連結酵素を働かせると、両断片のDNAの鎖は接合する。
そして遺伝子をある生物から別の生物へ組み込む手段として、「ベクター」と呼ばれるプラスミドやファー...