酢酸ビニルの懸濁重合を行い,反応過程を理解するとともに,IR測定を行う.
*懸濁重合…モノマーを油滴として水相の中に分散させ,油滴の中で塊状重合を行わせ,重合熱を水で吸収する方法.重合開始剤としては,モノマーに可溶性のものを使う.不純物の少ないパールのような重合体が得られる.
酢酸ビニルの重合には発熱を伴うが,小さい粒子だと発熱が少ない.そこで,今回の実験では塊状重合ではなく懸濁重合を行った.
*酢酸ビニル(VAc)…甘いエステルの臭気がある無色の液体で、酢酸ビニル樹脂の合成原料となる。過酸化物、熱、光などにより重合し、ポリ酢酸ビニルとなる。
(分子量86.09,融点‐93.2℃,沸点72.3℃)
*ポリ酢酸ビニル(PVAc)…無色透明,無味無臭の熱可塑性樹脂.ケトン,エステル,アルコール類によく溶ける.溶媒によく溶けるので,塗料,接着剤として広く用いられている.
酢酸ビニルの懸濁重合
1.目的
酢酸ビニルの懸濁重合を行い,反応過程を理解するとともに,IR測定を行う.
*懸濁重合…モノマーを油滴として水相の中に分散させ,油滴の中で塊状重合を行わせ,重合熱を水で吸収する方法.重合開始剤としては,モノマーに可溶性のものを使う.不純物の少ないパールのような重合体が得られる.
酢酸ビニルの重合には発熱を伴うが,小さい粒子だと発熱が少ない.そこで,今回の実験では塊状重合ではなく懸濁重合を行った.
*酢酸ビニル(VAc)…甘いエステルの臭気がある無色の液体で、酢酸ビニル樹脂の合成原料となる。過酸化物、熱、光などにより重合し、ポリ酢酸ビニルとなる。
(分子量86.09,融点‐93.2℃,沸点72.3℃)
*ポリ酢酸ビニル(PVAc)…無色透明,無味無臭の熱可塑性樹脂.ケトン,エステル,アルコール類によく溶ける.溶媒によく溶けるので,塗料,接着剤として広く用いられている.
2.実験
2.1〈試料〉酢酸ビニル 21.5mL(20.0g) 2.3〈装置〉
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