はじめに
人間の子どもは、生物的に未熟な状態で生まれてくるため、保護・養育が不可欠である。
生まれたばかりの新生児は、泣いて空腹感や不快感を訴え、養育者の温かい声かけと世話で愛着が育つ。このように、子どもは親に一方的に依存することから生活を始める。
人として発達し成長することは、人との関わりを抜きにしては考えられない。そこで、人間関係が、どのように子どもの発達に影響を与えるのか実践を含めて考えてみたい。
2、4歳児のある日の実践から
MとNとHが遊んでいる。『関係を作って遊びたいが、どんな関係が気持ち良いかまだよくわからず、友達の命令に従うことが関係作りだと考えて親分・子分のように振...