小学校において教育相談を行う場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明してください。
小学校指導要領では、総則において指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項として、「日頃から学級経営の充実を図ること」と定めている。近年、不登校、いじめ、校内暴力、学級崩壊など問題が多様化する中、教師が教科を教える以外のことに、大きく時間をかけざるを得ない学校が増加しており、教科指導と生徒指導の両者に均等をかけなければ成らないことが伺える。
このように生徒指導の内容が多様化するなかで、生徒指導を成功に導く重要な方法として、教育相談がある。教育相談が重要な一則面たりうるのは、問題行動を取る者は心に何らかの満たされない思いを持っていることが多く、やみくもに問題を指摘して矯正しようとするよりも、教育相談的なアプローチによって子どもの気持ちを受け入れた上で指導を行うことが必要だからである。
教育相談は、一部の特別な知識と技法を身につけた教員のみが行うものでなく、教員であればだれでも、身につけなければならない教育方法の一つであり、①問題を解決する、②問題を未然...