「教師論」第2分冊

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    資料紹介

    2011年度の課題、評価Aのレポートです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ■要約

     教師がしなくてはならない仕事は、授業や学習の場での教育に限らない。児童や生徒が生活の中で問題に突き当たった際、その基本的な対処の仕方を援助・支援していくことも教師の役割である。未知の可能性を秘めた子どもたちを助成し教育していく教師の資質は、彼らへの愛着と彼らからの信頼を受けることにある。

     ドイツの教育学者ケルシェンシュタイナーは、教育者の資質の本質的特徴として、次の4点を挙げている。第1に、子どもに対する「純粋な愛着」である。とにかく子どもが「好き」であることが最も重要な資質であろう。第2に、その純粋な愛着を「一定の方向で利用しつくす能力」である。これは「感情移入の能力」と「教育的タクト」とに分けられ、前者は子どもの本質を直観的に把握する能力、後者は把握した子どもの心理状況を適切に認識して彼らを行動に駆り立てる能力のことを言う。第3に、「心理的敏感さ」である。これは人格診断能力のことであり、子どもの魂に対する観察力を重視する。第4に、子どもに対して「確実に影響を及ぼそうとする意図」である。これは外的強制の手段ではなく、自由意志による内的服従をもたらす手段である。この場合...

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