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課題
気候変動枠組条約及び京都議定書を例にあげて、地球環境保護に関する諸条約の特徴点を論じなさい。
レポート
2011-B21A-4 国際法 教科書「大内和巨・武山眞行・西海真樹・宮野洋一著」
1今日、国際的な環境問題については、国境を単に越えた環境問題としてだけではなく、国際社会全体の問題及び地球の問題として広く認識されるようになってきている。また、国際環境法については、国際法一般とは異なる基本的な特質が存在する。本問では、環境問題の国際的な発展を概観した上で、気候変動枠組条約や京都議定書等を通して、国際環境法の基本的な特質を捉えることとする。
2国際環境法が認識されたのは、1941年のトレイル溶鉱所事件仲裁判決にて、領域管理責任を捉えられたことに端緒を発する。その後、1972年のストックホルム国連人間環境宣言で、環境損害が単に特定の他国への損害に止まらず、国際社会全体に対する法益侵害の問題として捉えられるようになる。
さらに、1980年代以降の環境損害の問題は、大規模な汚染源の取り締まりを超えて、国際社会全体の問題、地球の問題として認識されるようになってき...