はじめに
精神保健福祉法第2条では、「精神保健福祉士とは、精神障害者の保健及び専門的知識及び技術を持って、業として精神障害者の相談を行うもの」とされている。
精神保健福祉士の専門性の根拠は、精神障害者の保健・福祉に関する知識と技術であり、業として行うときに職業倫理が求められる。だが、専門性と職業倫理を考えた場合、避けられない問題としてソーシャルワーカーの立場性と関係性の問題、Y問題が挙げられる。
Y問題
1973年,Y氏によって「ソーシャルワーカーに不当に強制入院させられた.二度と人権を無視し,侵害することのないように」との訴えがなされた。この報告に基づき、日本PSW協会は精神科ソーシャルワ...