東京福祉大学通信教育課程「音楽」のレポート参考に。
「保育・教育の現場における音楽活動がなぜ必要なのかを述べよ」
音・音楽を聴くことは、あらゆる音楽活動の出発点である。幼児が音楽に触れる場合も同様で、突然幼児が歌いだすということはまずない。テレビの幼児向け番組やコマーシャルで、あるいは母親や祖父母から眠る時や手遊びなど、日常のあらゆる場面でまず、幼児は音楽を耳にし、それが気に入ると何度もその音楽を流すように、あるいは歌うように保護者に要求し、次第に覚えて初めて歌うようになる。よって、子どもが初めて聴く音楽に出会うときには、常に新鮮で感動的なかかわりを大切にしながら、子ども一人ひとりが自らの感じ方や考え方を生かし、音楽のよさや楽しさを感じ取る能力を育んでいけるよう、保護者・保育者・教師などは考慮すべきである。
平成20年3月、新小・中学校学習指導要領が告示された。その中でも音楽科の目標としては、「表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。」ことが挙げられている。「保育・教育する」こととは、「子どもの潜在的な力やセンスを掘り起こし、導き育てる」ことで...