商品には中核となる便益があり、それを提供する要素として商品の様々な機能が存在する。商品は、触知可能性と不可能性のウェイトの違いによって、一般的に「モノ」と「サービス」に区別されている。商品の形状や肌触りといった、商品の機能や効果を発揮するのに不可欠な有形性の要素を触知可能性といい、触知可能性が高いほど、物理的特性として消費者の近くに直結しやすく、消費者の動機づけや、他社商品との識別手段などに大きく影響する。これに対して、ブランドやサービスといった商品の無形性を触知不可能性という。サービスの具体的な例として、レジャー施設、医療機関のように、調理・接客・治療といったサービスが核となっており、店鋪の内外装や遊戯施設、医療機器といったモノが付随的になっている事が挙げられる。また、サービスの中でも、プロスポーツ選手やミュージシャン、タレントなどは、彼らのもつ「高度で専門的なパフォーマンスやプレー」が売り物であり、それを金銭評価する事で取引が成立している。
また、商品は、モノとサービスの複合体という形で構成される場合もあり、次の3つのレベルに分別される。①商品の形態を成す機能やブランドといった中核...